南インドでもホーリー祭はやっている!
毎年3月の満月に行われ、春の訪れを祝うヒンドゥー教のお祭りホーリー祭に行ったときの話。
ホーリー祭はどこでもやってると言うわけではなく北インドの方で盛んに行われている。なのでお祭り好きな旅行者はバラナシなどの北インドを目指すらしい。
やはり聖地であるバラナシなどになると人でごった返して盛り上がりは半端ないらしい。その分いろんなトラブルも聞く。特に女性。たとえグループで行動していても気を抜いてはいけないらしい。
僕もホーリー祭には興味があったがそこまでクレイジーにはなりたくなかったし、なんせ南インドに滞在中でしかもまだまだここから出るつもりもなかったので南インドでもホーリー祭をやるところを探した。
現地の人によると南インドもバンガロールやチャンナイ、コーチなど比較的大きい都市の一部ではやるとのこと。なのでちょうど今から向かおうとしていたコーチでホーリー祭を祝うことにした。
コーチまではフェリー
コーチのあるケララ州までは陸路で行ったのでエルナクラムと言う場所に着いた。コーチの行き方を調べてみるとどうやらコーチは離れ島になっていて、エルナクラムからフェリーで行くのが主流のようだ。
宿先はゲストハウスが沢山あるエルナクラムした。
ちなみにエルナクラムには馬鹿でかいLuluと言うショッピングモールもある。何かと便利な街なので宿泊するにはおすすめ。地元の人も穏やかで良い人ばかりだ。
早速コーチまでの行き方だが、エルナクラムのフェリー乗り場からコーチまで行くことが出来る。所要時間20分、ボートも20分間隔で来る。料金は4ルピーだった。
地元の人にとってもこのボートは大事な交通手段のようだ。

フェリー乗り場
結構混雑している。
ボートの大きさはと言うと、、、こんな感じ

想像通りの小ささ
もちろん中もこんな感じ、、、
ローカル感が出まくり。
けど、その分景色は綺麗に映った。
ホーリー開始!
コーチに到着する。海沿いには露店とか土産屋が結構並んでて観光客もそこそこいた。なかなか賑わっていて活気がある。
海沿いを歩いていると、あのコーチで有名なチャイニーズフィッシングも見れた。
写真の画は網が沈んでいる所。網を引き揚げるときは後ろにある石の重りのところを野郎共がいっせいに引っ張っていた。なんとも原始的なやり方だがしっかり魚をゲットしていた。

チャイニーズフィッシング
朝から活気があっていい街だ。
けどホーリー祭が行われるような雰囲気は一切ない。いつもの日常?的な雰囲気すらした。ホーリー祭は午前中だけ行われる。急いで場所を探さないといけなかったので地元の人に尋ねることにした。
しかしここはインド、まともな返答が返ってくるとは甚だ思ってもいないのでアンケートでも取るかの如く聞きまくった。
すると、どうやらヒンドゥー教の寺院付近でホーリー祭はやるとの集計結果がでた。
教えてもらった寺院は近くにあったので歩いていくことにした。
歩いていると、全身真っ白の服の集団を発見!たぶん観光客。彼らも寺院に向かう途中っぽい。
道には人がだんだん増えてきた。そして気づけば寺院の前に到着していた。どうやら今はお祈り中で、信仰してない人は中に入れないとの事。
そして寺院の前には既に犯行の形跡があった。

ヒンドゥー教の寺院前
なんか街全体もざわざわっとしている!想像していた雰囲気と海風に乗った生暖かい空気が肌に伝わってきて、なぜか肛門が引き締まった。
いざ決戦!
の前にまずはあのカラフルなアイテムを入手しなくては何も始まらない!
けど全然見当たらない!販売は違法なんじゃないかって思うくらい見当たらない。

この写真は別の場所で撮ったやつ
分かってると思うが欲しいのは写真のような粉ね。
早くアイテムを入手しなければこのままやられるだけやられて終わってしまう。時間はない。猶予はせいぜい30秒ってところか。
この短い間ではあるが脳みそをフル回転させ考えに考えた結果、相手のアイテムを奪うことにした。
そうと決まればターゲットはたくさんいたので簡単だった。
秒で相手の背後を取ることに成功。敵はすでに全身傷だらけでヘラヘラしていてまるで警戒心の欠片もない。しかも大量の武器を持っている。今しかない!

そう、強奪なんて出来る訳がなかった。なんならネイト・ロビンソンがシャキール・オニールを見上げるくらい下から出た。

無事アイテムを入手した、と同時にお礼代わりに頭からつま先まで粉をぶっかけてやった。
もちろんしっかりお返しもしっかり頂いた。
知ってると思うがこの粉ちょっとやそっとじゃ全然取れない。口や鼻、目にも普通に入ってくるので要注意!防ぎようが無いけど。
歯なんてものすごい色になっていた。口の中も粉っぽい感じがするし3日は取れない。カメラとかはレンズの隙間に粉が入り込んだりするのでかなり気を付けた方がいいと思う。
みんなが気になる安全面について
結論から言うとかなり安全だった。まず、クレイジーになっているローカルの人や観光客はいなかった。やみくもに投げ合ってる人はいないし何なら目が合って

くらいのアイコンタクトの間さえあった。
それでも一ヵ所に人が集まっていたおかげでかなり盛り上がったし、すごく楽しかった。

地元の人たち

野郎ばっか!笑
セクハラやケガなどのリスクを避けつつ楽しみたい人にとってコーチはお勧めの場所だと思う。
最後に出勤中であろうか祭りの被害に遭われたスーツ姿の男性がいた。

出勤中!?
この光景が一番カオスだった。
何度も言うようだが、ホーリー祭をしっかり満喫したいけど安全面もそれなりにしっかりした所で楽しみたい!という人はコーチでの参加をおすすめする。