琥珀の街グダンスクについて知ろう!
グダンスクはポーランドの北部でバルト海の沿岸に位置し、美しい歴史や建物を持つ4番目に大きな街となってます。
過去には商業の中心地となったり第二次世界大戦の発端となった場所としての歴史的背景も持っています。
もちろんこのあと琥珀についてはしっかり説明していきます!
まずはグダンスクまでのアクセス方法について
グダンスクはポーランドの主要な都市であるワルシャワやクラクフからもアクセスが良く、多くの観光客が訪れます。
ワルシャワからグダンスクへは電車、バス、飛行機でアクセスできます。
電車;ワルシャワ中央駅からグダンスク中央駅まで直通の高速列車が走っており、約3時間ほどで到着します。料金はクラスや時期にもよりますが3,000円から5,000円です。
バス;バスの場合はFLiXBUSが運行しています。これも時期などによって値段は変わりますが2,500から4,500円ほどで購入することができます。若干電車より安くなることが多いですが4,5時間かかるります。
飛行機;基本ワルシャワ・ショパン空港からグダンスクの空港までフライトがあります。飛行時間は約1時間程度でLOT航空などが運行しています。
値段は安い場合5000円ほどから見つけることができます。
クラクフからグダンスクのアクセスも電車、バス、飛行機の利用が可能です。
電車;クラクフ中央駅からグダンスク中央駅まで直通の高速列車が走っており、約5時間ほどで到着します。料金はクラスや時期にもよりますが9000円から11,000円ほどです。
バス;バスの場合はFLiXBUSが運行しています。所要時間は9時間から12時間となり途中、ワルシャワでの乗り継ぎが必要となります。値段も5000円から8000円ほどとなります。
飛行機;クラクフの空港からもグダンスク行きの直行便があり飛行時間は約1時間です。こちらではライアンエアーも運行しているため安い時は3000円ほどで行くことができます。
グダンスクといえば何よりも琥珀!
グダンスクは「琥珀の都」としても知られているほど世界中の琥珀愛好者が訪れる場所となっています。
その理由としてグダンスクが位置するポーランドのバルト海沿岸はかつて大森林地帯が存在し、その樹脂が海岸の砂や土と一緒に埋もれて、琥珀が形成されました。
分泌された樹脂とは約4000万〜5000万年前に生息していた古代の針葉樹で、これが地中に埋もれてとてつもない長い年月をかけて化石化したのなのです。
めちゃくちゃロマンがありますよね!
またこれらの琥珀の中には昆虫や植物の化石が閉じ込められた物もあり、琥珀の質や希少性によって売られる値段も大きく違うみたいです。
何も閉じ込められてない琥珀に比べるとすでに非常に希少で、その中でも保存状態の良いものは数万円から取引され特に珍しいものでは数十万円になることもあるみたいです。
一般的な虫の入っていない琥珀では、色や透明度、サイズによって価値が変わってきます。通常のペンダントサイズであれば1500円ほどで買えます。
もちろん琥珀の博物館もある!
琥珀の街グダンスクとだけあって、立派な琥珀博物館も存在しています。
この博物館では、琥珀の形成過程、歴史、文化的意義、そして現代アートに至るまでの広範な情報を提供しています。
琥珀がどのように人々の生活や歴史に影響を与え、どのように活用されてきたかを学べる、魅力的な展示品が揃っています。
博物館の歴史も面白い!
この博物館は、旧市街に位置する14世紀に歴史的建造物内にあります。
この建物自体も非常に興味深い歴史を持ち、かつては防御塔として建設され、のちに刑務所や拷問室として使用されていました。
2006年に開館したこの博物館は、琥珀の歴史的、科学的、芸術的な価値を伝えることを目的として設立されました。
現在ではポーランドを代表する博物館の一つとなっています。
琥珀の歴史的利用について
琥珀は古代から様々な用途で利用されてきました。
特にポーランドやバルト海沿岸地域では装飾品、宗教的な道具、さらには医療的な用途にも使われました。
古代ローマでは琥珀が非常に高価な素材とされており、バルト海沿岸から地中海地域にかけて琥珀を運ぶ「琥珀の道」と呼ばれる貿易ルートが形成されました。
博物館の展示には、この「琥珀の道」に関する歴史的な資料や古代の琥珀製品が並び、当時の人々がどのように琥珀を価値のある物として取引し、生活に取り入れていたのかが紹介されています。
特に古代から中世にかけての装飾品や宗教的な道具は、その時代の文化や宗教的な信仰において琥珀がいかに重要視されていたかを感じ取ることができます。
現代アートとしての琥珀
琥珀は現代においても芸術的な価値を持つ素材として愛されています。
博物館では、現代のアーティストによる琥珀を使ったジュエリーや彫刻作品が展示されており、その美しさと独自性を感じることができます。
琥珀は自然が生み出す複雑で多彩な色合いと透明感、そして独特の質感が特徴であり、それを生かした作品はどれも一見の価値があります。
博物館内のギャラリーではシンプルなデザインのジュエリーから、芸術性が高く複雑な彫刻作品まで、様々な技法を用いた作品が展示されています。これにより、琥珀が単なる宝石としてだけでなく、現代のアートシーンでも高く評価されていることを実感できます。
琥珀の加工技術と保存方法
琥珀の加工技術も博物館の重要な展示内容のひとつです。
琥珀の加工は非常に繊細な作業であり、特に古代から中世にかけての職人技は非常に高度なものでした。
博物館では、当時の加工技術の復元展示や、現代の技術を駆使したジュエリー制作の過程を紹介しています。
また、琥珀は保存が非常に難しい素材であるため、適切な保存方法や取り扱いについても展示がされています。特に、どのようにして琥珀が美しい状態を保ち、装飾品や芸術品として長期間保存されるのかについて興味深い情報が提供されています。
特に注目すべき展示品
- インクルージョン入り琥珀のコレクション
博物館では、何百万年も前の昆虫や植物が閉じ込められたインクルージョン入り琥珀が展示されています。これらの標本は、琥珀の中に閉じ込められた微小な生物を非常に詳細に観察でき、科学的にも非常に貴重のようです。 - 古代の琥珀製品
古代ローマや中世のヨーロッパで作られた琥珀の装飾品や宗教的な道具も展示されており、琥珀がどのようにしてその時代の人々にとって価値ある素材とされていたかが分かります。 - 現代の琥珀アート
現代のアーティストが手がけた琥珀を使ったジュエリーやアート作品も見どころです。特に、伝統的な技法と現代的なデザインが融合した作品は、琥珀の新しい可能性を感じさせます。
博物館の住所や営業時間について
- 所在地: グダンスク旧市街の中心部、Prison Tower and Torture Chamber内
- 営業時間: 季節によって異なりますが、通常は午前10時から午後6時まで開館しています。夏季には夜遅くまで開館していることもあります。
- 入館料: 大人は約35ズウォティ(約1300円)、学生や子供は割引料金が適用されます。時期によりますが月曜日が無料になったり水曜日が無料になったりします。博物館のホームページからチケット購入もできます。
- ガイドツアー: 博物館では英語やポーランド語でのガイドツアーが提供されており、琥珀についてさらに深く学ぶことができます。
グダンスクで訪れるべきおすすめ琥珀ショップ
グダンスクには、琥珀を扱う魅力的なショップが数多くあります。特にMariacka Street 別名Amber Streetには小さな琥珀ショップがひしめき合っています。一軒一軒ゆっくり見て回るのも楽しいと思います。 しかし最後に一つおすすめしたいショップがあります。
それは
読み方は、スタリィ(古い) ヴァシュタット(工房)です。
琥珀のショップが並ぶMariacka Streetの一本隣にあるChlebnicka(フレブニツカ)と言うストリート沿いにあります。
ここの店主がかなりの職人で琥珀の品揃えもよく、虫入りの琥珀もいくつか用意してくれました。
そして琥珀を磨いて綺麗に見せる技術はもちろんアクセサリーとして琥珀のネックレスなども作ってくれました。
また値段も琥珀ショップの並ぶ通りに比べるとさらに安く購入することができるのもここのお店をおすすめする理由です。
店主はとても穏やかで職人気質です。質問に対しても丁寧に答えてくれるので、自分好みの琥珀を見つけれたり、アクセサリーもオーダーすることができるでしょう!
まとめ
グダンスクは琥珀の豊かな歴史と文化が息づく美しい都市です。
ここでは自然の力が生み出した琥珀の魅力を存分に楽しむことができます。
虫入りの珍しい琥珀から美しいジュエリーまで、さまざまな種類の琥珀が揃っているため、自分だけの特別な琥珀を見つける楽しみがあります。
グダンスクを訪れた際には、琥珀ショップを巡り、その奥深い魅力を体感してみてください。琥珀博物館でその歴史や科学的背景について学ぶのも一見の価値があります。
琥珀の美しさとその神秘的な魅力に触れることで、グダンスクの魅力をさらに深く感じることができるでしょう。