ヴロツワフとはどんな街?
ポーランドの南西に位置するヴロツワフはカラフルで伝統的な建物や広場があり周りにはオドラ川が流れているとても風情のある街。
そして大学のある学術的な雰囲気とカフェやレストランが多くあるので活気あふれた街でもあります。
ですが、それ以上に見逃してはいけない小さな冒険が待っています。
ヴロツワフには小人の銅像が街の至る所に点在し、その背後には数々の面白いストーリーが隠されています。
今回は初めてヴロツワフを訪れるという人に向けて小人探しの魅力を伝えていきます。
ヴロツワフの小人たちの起源
そもそも小人の銅像がヴロツワフで広がった歴史は、1980年代初頭まで遡ります。
当時のポーランドは共産主義体制下にあり、政治的な抑圧が続いていました。
そして抗議の手段として芸術が使われることが増え、ヴロツワフのアーティストたちが小人の銅像を制作するようになりました。
これらの小人たちは政府の抑圧に対する風刺や非言語的な抵抗の象徴なのです。
その後も小人の銅像の制作は続き、現在ではヴロツワフ市内に400以上もの小人の銅像が広がっています。
現在の銅像には政治的な意味が込められていない物もありますが、他のストーリーが隠されるようになりました。
例えばこの小人
彼のお腹がはち切れんばかりに満たされており、もう立つことすらできていません。
その理由は
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Pizza Hutでした!
このように至る所に無数の小人が存在するのです。
全部見つけ出すなんてほぼ不可能!
けど一つでも多くの小人を見つけてみたいと思いませんか?
なので効率よく見つける方法をいくつか紹介します
効率よく小人を探すには?
ヴロツワフはそれほど大きくはない街ですが、小人探しとなると話は変わってきます。
骨の折れる作業ですが、効率よく見つけるヒントを共有します。
- 地図を利用する: これを入手するとかなり楽。 街のインフォメーションに行くと地図を購入することができます。
- アプリを使う: 実は小人探し用のアプリもあります。だた有料となっていますが、とても効率よく探すことができると思います。
- 地元の人に尋ねる: 地元の人に聞いてみるのも良いかもしれません。地図やアプリにも乗っていない隠れ小人を知っているかもしれません。
この3つの中のどれかを駆使して歩き回れば一日でもかなり多くの小人を見つけることができるでしょう!
いくつかの小人を紹介
先程のPizza Hutの小人のようにユニークな意味を持つ者がたくさんいますのでいくつか紹介します。
まず1つ目は、消防士の小人
この小人たちが消火に向かっている先は目の前に写っている聖エルジュビェタ教会。
この教会、ポーランド屈指の美しいゴシック建築と言われています。
13世紀に建設され当時のヴロツワフの重要な中心地でした。
そして多くの戦争や災害にも乗り越えてきました。
第二次世界大戦では大きな被害を受け1976年には全焼してしまうという大きな火事もありました。
なのでそのような歴史があったという事実と二度と同じような災害が起きないようにと願いが込められたのが消防士の小人なのです。
2つ目はこちら
ATMでお金を引き出し中の小人。
もちろんこの小人がいる場所は
銀行!
もう、ただただ可愛い!
こういう小人を見つけてしまうとついついお店一つ一つに期待してしまいますよね。
逆に期待しない所にさり気なく小人がいるパターンもたくさんあるので忍耐力を持って探してください 😎
そして3つ目は薬剤師!
もちろんここは
薬局!
昔のポーランドではこんな薬研を使っていたのか定かじゃないですが,雰囲気が伝われば良いですよね!
そしてこの小人もめちゃくちゃセクシー
たぶんこれ作ったの男です。
隠しきれない煩悩が滲み出てますね。
紹介する小人はこの辺までにしておきます。
400体以上も居るので皆さん頑張って探してみてください!
ワルシャワやクラクフからヴロツワフへの行き方
ワルシャワやクラクフからはバスや電車で行くことができます。
ワルシャワからはバスや電車で5,6時間くらい
クラクフからは4,5時間かかると思ってください。
ググればチケットはすぐ見つかります。値段もシーズンや週末によって変わってきますが1,000円から5,000円の間で見つけることができます。
日帰りでも可能ですができれば一泊することをオススメします。
小人の他にも教会だったりカラフルな建物が並んだりしているので、ゆっくり散歩しながらカフェやレストランを楽しむのもオススメです。
まとめ
ヴロツワフの小人探しは、ただの観光ではなく町の魅力と歴史を感じられる素晴らしい冒険です。
ぜひ小人たちの謎めく世界に足を踏み入れ、ヴロツワフの新たな一面を発見してみてください。