マハーバリプラムってどんな所?
チェンナイからバスで二時間くらい南下したところにあるマハーバリプラムに行ってきた時の話。
マハーバリプラムって結構小さな街で、主要な観光地だけ行くんなら半日あればいい。今回の目的はそのマハーバリプラムにあるバターボールを見に行くことだった。
バターボールって言うのは岩の名前で、一軒家くらいあるであろうこの巨大なバターボールは結構な急斜面にあるのだが絶対に落ちないし、だれが押そうが、象が引っ張ろうがビクともしない何とも不思議な岩なのである。
インドでの最初の観光スポットはバターボールとなった。
チェンナイからバスで移動。
チェンナイからはバスで移動した。
チェンナイにはCMBT(Chennai Mofussil Bus Terminus)と言うメインバスターミナルがある。
ここから中距離、長距離バスは出るみたいだ。なのでマハーバリプラムへ行く際はここから乗れば大丈夫だ。
CMBTは市街地から10キロほど離れている。ローカルバスを使ってCMBTまで行ってもいいし、Uberを使っても100ルピー程度だ。
もしUberのアプリが無かったら地元の人を捕まえてUberを手配してもらえばいい。インド人は優しいのですぐ手伝ってくれる。
リキシャなんて高いし居心地が悪いだけなのでオススメはしない。
CMBTに着いたら特にすることも無かったのでマハーバリプラム行きのバスを探した。すぐに見つかったし、出発も5分と待たなかった。
値段は40ルピー程度。
激安のオンボロバス。
嫌いじゃない。
マハーバリプラム到着
渋滞はあったもののトラブルなく無事2時間程度で到着。
しかし到着したのは街中じゃなく車がバンバン通るジャンクション。辺りは全然観光地の雰囲気じゃないが、ジャンクションの脇にここを通れと言わんばかりの細くて多少の何かしらのお店がぽつぽつと建っている道があった。ここを通るにしても目的地のバターボールまでは20分ほど歩かないといけなかった。
しかしそれが後々良い結果になる。
それにしてもバターボールまでの道のりはお土産屋が少しあるだけで、見どころは何もない。砂埃もすごい。
あっ、けどサルは居た。
バターボールお披露目
そんな退屈な道のりを20分歩くと見えてきた。バターボール。

バターボール。皆で押してる!
子供たちが既に何人かで押しているがビクともしていない。
確かにすごい斜面にある。子供たちがいなくなったら押してみようと思ったが、子供たちは減るどころか増えてきた。
ちょっと恥ずかしかったが子供たちと一緒に押した。そして精一杯、声が漏れるほどの力で押した。
それでもビクともしなかった!
なんとも不思議だった。

違う角度から
これには普段よっぽどの事じゃないと感銘を受けない僕でも感動した。わざわざ来た甲斐があったと心から思った。
そのあとは敷地内の公園の芝生で一休みした。けど3月のインドは暑すぎた。休むどころか少し体力を奪われた気がした。
ゆっくり歩いていた方が涼しいとさえ思えたので、周辺にある遺跡も観光してみることにした。
周辺はなかなか立派な遺跡
バターボールを十分楽しんだ後は遺跡巡り。一枚岩をそのまま掘るスタイルがインドらしくてカッコいい!
何だかんだで遺跡も良かった。
思ってたより見どころも沢山あるので結構楽しめた。地元の人たちも穏やかで良かった。
けど僕には半日あれば十分だった。
なので、その日の内に次の街へ行くことに。
バス乗り場のあのジャンクションまでまた20分かけて歩く事になった。
美味しいビリヤニに出会う。
何にもないところでも良い出会いに遭遇する事はたまにある。
それが今回だった。
次の目的地に行くため今朝到着した何の面白みもないバス停までの道のりに歩いて向かっていた。相変わらずつまらないし砂埃がすごい。小腹も空いてたので食堂を探しながら歩くもあるはずが無い。
と思ったら、
小さい屋台みたいなのがバス停の近くにポツンとある。
そこにいるのは常連らしきおじさんとおばさん達。オーナーらしきおじさんもベンチの上でゴロゴロしてる。まるで二日酔いでもなったのかと言うくらいダラダラしている。一応尋ねてみると、笑顔でやってるよと答えてくれた。
笑顔で良かった。
とりあえずメニューを見る。と、ベジのビリヤニなんと70ルピー!
破格。即決め。もちろんチリ少なめでオーダー。
するとさっきまでお腹を出してゴロゴロしてたおじさんがパッと起き上がり、手も洗わず手際よく野菜を切っていく。
ちゃんとチリも少なめにしてくれた。それとなんのスパイスか分からないがとりあえず沢山入れていた。
あっという間に出来上がり。しかも出てきたのは二人前くらいのバカでかい量。そして香りがこれまた食欲を誘う。

巨大ビリヤニ。
お腹も空いてたので丁度良かった。しかも味もめちゃくちゃ美味しい。なんだろ、いろんなスパイスが入ってて香りや味は強いのに後味は全然しつこくないからバクバクいける。おじさんの手垢が味の決め手なのかもしれない。
結局量が多すぎて食べきれなかったので持ち帰り用に袋に包んでくれた。どこまでも優しい地元の人たち。
最高のマハーバリプラムの締めとなった。